3.二日目は、エリック三昧。

明けて9月30日、土曜日は昨夜のお礼方々、皆でNINOで、朝食をとって腹ごしらえしてから、本部へ。

11時15分からの1時間半行われるADULT CLASSに参加するためです。

マットから“明日はジェイソンがリードするよ~”と聞いたのでプライベートのエリックと合わせて2人のインストラクターと触れ合えるのかな、と思っていたら、レギュラーからエリックのリードでした。まあ、そんな事もあるよね(笑)

エリックは私のヨーガの先生であり、システマでも良き盟友(と私は思ってる)稲垣多朗太からの推薦で去年も受けた若手のホープ。ナイスガイで大好きなのですが、リードは若いだけにフィジカルにガッツリくるエクササイズが多め。

正直、時差ボケとメンバーの中で最年長…ジジィである私の身としてはトロント2日目にして、やや重めだなぁ、と思ってました。

レッスン後にやろうとしていた事も、体力を使うので、ちょっと気分的には乗ってなかったのですが、11時15分から1時間半のレギュラークラスが始まると、そんな事は吹っ飛びました。身体を動かすと、気分が良くなります。

特にシステマを始めてからは、そうなることが増えたような気がします。高揚するのでもなく、ニュートラルに、でも、その状態が上がっている感覚は自分の伸びしろを十分に感じる瞬間でもあります。

グラウンドでストレッチムーヴしたあと、歩きから緩急のあるランニングして、身体と呼吸が十分に温まったらペアになり、レスリング。3人くらいパートナーが変わり、膝立ちでのグラブエスケープ、テイクダウン、サブミッションで制するなどを行っていきました。

ブラジリアン柔術もかなりの腕前と聞いていたのですが、さもありなんと納得の内容でした。

さらにパートナーを変更して、フィストウォーク。私はエリックと組んでやっていたのですが、タッチに独特な浮遊感がありました。重さを感じてないわけではありませんが、エリックに無駄な力みや滞りが無いので、スムーズに感じるのです。

共にやった後は、流れるように立ち上がり、ブリージングウォークからランニングになり、合図で近くの人にストライクして、グラブして、やがてマスアタックに移行。激しいながらも楽しすぎました。

keep calmを、忘れていたような気がします。この接触で左の小指を痛めたことが、私に冷静さを取り戻させてくれました。

で、プライベートレッスンは、クラス終了後、13時30分から1時間行われました。
『何かやりたことはあるかい?』
エリックの問いかけに、広島から参加してくれたシステマ広島の片山さんからのリクエストは“エンプティネス”ワーク。

私は、この言葉を、この時初めて聞いたので、しばし、津田さんとエリックのやり取りから、感覚的なもの、センシティブなものらしいと判断しました。

立って、呼吸して、体内に起こるウネリに乗って、動く。

両手を動かしながら、空気の密度を感じて動いてみる。

壁に向かい、押してみる。呼吸で押してみる。

エリックからは『1分かけて吸って、1分かけて吐いてみるのもいいよ』と言われましたが、これと空間を押すということが、一致していかない感じを受けていました。

イメージもできるし、感覚的にはわかるけど、軽く混乱してしまう。

それでも、3人が連なっている状態を押すワーク…これを私はトレインワークと名付けましたが、3人を押すとなると上手くいきませんが、空間ごと押すようにするとグラっと動き出します。

これは、のちにゼットラーのプライベートとヴラッドのクラスを経て、他者の状態ではなく、あくまでも己の状態がいいかどうか、に起因してくることがわかってきますが、この段階では、できてもできなくても、実感が伴わなさに戸惑っていた、といった感じでした。


フィジカルからセンシティブなワークまで、エリック三昧の土曜日でした。


…続きます。

 

2.トロント初日はマットさん  一覧  4.考えるより、まずは前に進むこと。