最終話.ヴラッドのシステマ、あなたのシステマ、私のシステマ。

いよいよ、ラスト。ヴラッドの柔らかな笑顔と、生徒たちに漂う緊張感…期待感と言った方が適切かもしれませんが、この雰囲気が私を離れがたい気分にさせてました。

明日には、私たちはここにいないんだな、と。

そんな気分も稽古が始まると吹っ飛んでましたが。

これまでのクラスやプライベートで学んできたものが、フワッと形づけられてきた、この日、ブリージングストレッチとグラウンドムーヴで作った肘から指先と膝から足先・踵を、重く使うようにしてみました。特に気を付けたのは右肩へのテンション。ほとんどのインストラクターや組んでくれたメンバーにも指摘されてきたからです。

そのためか、それを指摘する人はいませんでした。

そして、大きな変化は、これまでインストラクターや明らかにベテラン、実力者とわかる方々と組ましていただく機会が多かったのですが、なんとなく自由な感じで、ティーンエイジャーや女性ともワークができた夜でした。

言葉ではなく、ボディコミュニケーションとしてのシステマの素晴らしさ、その可能性をも感じました。楽しゅうございました。

4人組でやるトレインワークも、
首をグラブされた状態から手先から肩を抜きつつエスケープも、
エスケープしざまにストライクするワークも、

上手くいくことより、まずはシステマの根っこを伝えるもので、表現されるものはヴラッドはヴラッド、人は人、私は私で当然違う。極論ですが、崩せるか、叩けるか、見事か、そうじゃないか、は関係ない。まぁ、上手くはなりたいんだけど(笑)

そう、この日、津田さんは、ヴラッドに呼ばれ「君は動きが柔らかくスムースで素晴らしい。もっとセミナーをやりなさい」と言われ、照れてました。片山さんは、見事にIitを受け取り、嬉しそうでした。大串さんもやり遂げたことで自信を持てたようです。私も、いろんな宝をいただきました。

 

 

私はヴラッドにはなれないし、なる必要もない。

当たり前のことですね^_^

例えば、津田慎也を、武友としてリスペクトはしていますが、彼と同じでいようとは思わないし、彼もそうに違いない。だから、彼との関係が面白い。それは今回の旅で親しくなった大串さんとも、片山さんとも、そんな絆の切れっぱしくらいは結べたはずです。

システマやっていくと、同調しやすくなりますが、それは依存であってはならない。


ミカエルも、ヴラッドも、素晴らしいマスターですが、彼らは私たちに帰依は求めていないはずです。己を知ること、己と向かい合うことからしか何も始まらないことを体感した旅となりました。

素晴らしい体験でした。

改めて、ヴラッドとヴァレリーを始め、エリック、イゴール、ゼットラー、ジェイソン、HQの仲間たちに心からお礼を申し上げます。

また、ここまでトロント紀行文を読んでいただいた皆様にも感謝します。