システマ九州 スペシャルインタビュー

instructor's interview

アダム・ゼットラー

 

国内外で注目を浴びるシステマ・インストラクターに迫るオリジナル企画。記念すべき第1回目はトロント本部のシニアインストラクターで、双子の弟、ブレンダンと共に、まさにヴラッド師の片腕ともいえるアダム・ゼットラー氏です。


―セミナーの間の休み時間に申し訳ありません(このインタビューは7月2日の東京セミナーのランチタイムにわざわざ時間を割いていただきました)

 

アダム、にっこり笑顔。

 

さっそくですが、生年月日とシステマを始めたきっかけあたりから

 

1987年2月5日、トロント生まれで、偶然だけど弟も同じなんだ。4分違いだけどね()

 

システマを知ったのは、姉ちゃんの友達にシステマを体験した人がいて話を聞いたから。もっとも、その人は習ってたわけではなくて、話の断片から軍隊格闘術”“ナイフなどのワードを検索して調べて行きました。

 

14歳、もしかしたら15歳だったかも。以来、ずっと(トロント本部に)います。

 

はじめてみたシステマの印象は?

 

実はシステマが最初に習ったマーシャルアーツなんです。他の(武道の)経験は、おそらくありません。

 

おそらく?

 

幼い頃、何かのイベントだかボランティアだかで体験はしたらしいけど、記憶にないから。

 

殴り方や殴られ方は、もっぱら街で学びました。たくさんケンカしてたわけじゃないけどね。

 

ホントに?()

 

せいぜい2~3回かな、たぶん()

 

まったく武道に触れていない15歳のアダム少年の目に映ったヴラッドさんのシステマは

 

衝撃的でした。

 

あんな風に動く人を見たことがなかったし、アングルもパワーも何もかも当たり前のやり方じゃないと。

 

こんなの知らないって()

 

システマをはじめてみて驚いたことはありますか?

 

ケンカなら、その場に動かずストライクなんて受けることはない。だけど、システマのトレーニングには条件付けがあって打たれなきゃならない。

 

特に昔は今よりゴツゴツしてた、というか。力んだら痛いということを身体でわかってもらう、方式でしたからね。

 

トロント本部の昔と今は違いますか?

 

ハードに受けて、ハードに返すにこだわっていたのは、その頃の自分のレベルがそこにあった、というだけかもしれませんが。第一、そんなことをナイフでやれるかって考えたら、とんでもないでしょ。

 

思い出したけど、ストライクを喰らって返して、が楽しくなった頃、練習でやりあっていたらヴラッドがやってきて、そんなエンジョイできるもんじゃないよ”と

 バーン・・!(シャレにならないストライク)

まったく異質で、やられたとたん、エンジョイなんてジョークでも言えなくなったよ。

 

すごい体験ですね。

 

いい体験でした()

 

今は呼吸の理解が進んで、もっと早く、もっと深いところまでいけるようになったと思います。

 

 

システマ自体、世界に広がり、全体的にレベルが上がってきてると感じます。

では、今回の東京セミナー(7月1日~2日)やスペシャルクラスを通して日本で学ぶシステマーの印象やアドバイスをお願いします。

 

日本の人たちはリラックスしていて、柔らかいし、身体もよく動かせていて感心します。

 

でも、打たれる恐怖でフリーズする癖が見受けられるので、もっとコンタクトするワークは必要だと思う。ハードにやるわけではなく、打たれることを受け入れられるか、許せるかを確認する程度でね。

 

恐怖心の克服も、やはりリラックスであり、導いてくれるのは呼吸です。

 

それが大事なのは頭では理解していても、なかなかうまくいかないんですが

 

最初が一番たいへん。

 

受け入れることができないし、感情的にもなるだろうし。打たれたら打ち返したくもなる。でも、そんな自分に向かい合うこと。弱さとか強さとかではなく、できるできないとかでもなく、自分をみつめてみる。

 

それに慣れたら、もっと自由になれるよ。

 

なるほど()

 

うまくなるのに、近道も、秘密のコツもない。徐々にトレーニングを深めながら、まずはやることですよ。

 

では毎日、練習に来れない人のために日常で心掛けた方がいいことはありますか?

 

仕事が忙しいとストレスがたまります。そんなときは横になって5分でいいからブリージングするだけでもいい。

 

ランチタイムに歩くとかね。後ろ向きに歩くのもオススメです。起きているときは前のみですから。それだけで脳がリラックスを得られます。

 

デスクワーク中でもテンションを感じたら、そこに少しテンションを加えてから抜くとかね。

 

こうやって海外にセミナーに来るときも、そうやってるんですか?

 

例えば、飛行機のなかでブレスホールドしたり、ね。

 

旅行中は内臓の面倒を見るようにしています。ストレスは膵臓にダメージを与えますから。セミナーでもやった腹部のマッサージはいいよ。

 

でも、セミナーの場合は、皆さんとこうしてふれあい、ワークすることができるからね。特に日本でのセミナーは皆さん、熱心で、いい人たちに囲まれて楽しい。

 

お世辞抜きに、日本はお気に入りの場所なんだ。

 

本日は忙しいなか、インタビューの機会を作ってくださって、ありがとうございました。


改めてアダム・ゼットラー氏への感謝と東京セミナーの企画運営をされたシステマジャパン、お世話をしてくださったブレッドさん、稲垣さん、通訳をしていただいたシステマ大阪の大西さんに御礼を申し上げます。

 

 

 

 

 

文責・構成/津田慎也、松尾聰(共にシステマ九州)